行政書士がホームページを開設する際に気を付けるべき事

何となくホームページを作って、閑古鳥が鳴いている事務所は山ほどあります。そうならないためには…

文責:串田行政書士事務所・串田 直人

現在の串田行政書士事務所の仕事の入り口の一つである
ホームページの作成に取りかかりました。

なにせ、仕事に関する人脈が全くない状態での開業でしたので、
不特定多数の方がお客さんになってくれるためには、
ホームページは絶対に必要だったのです。

ホームページの作成ですが、
私はパソコンに関してはある程度の知識がありましたが、
ホームページを最初から自分で作り上げることは初めてでした。

当時、ホームページを作るためにいろいろ調べましたが、
SEO対策って何?、
という初心者丸出しの知識しかありませんでしたので、
とりあえずホームページ作成用のソフトと本を買ってきて勉強しながら、
ホームページのソフトと格闘しながら、Windows98のパソコンで
作ることにしました。

このホームページですが、自分で作っても、
プロに頼んで作ってもらっても良いのですが、
やはり自分のホームページですので、
出来ることなら自分で作った方が良いと思います。

なぜなら、ホームページに掲載する情報を載せるためにいろいろと
勉強も必要だし、その結果をホームページに掲載することで
魂の入ったホームページができあがります。

さらに、SEO対策やホームページでの集客方法などを実践で学べますので
是非とも、ご自分で作ることをお勧めします。

私の場合は、自分で作っていますので、
プロが作ったようなキレイな仕上がりではなく、
かなり荒削りで、自分で作ったのが見え見えのホームページになっていますが、
逆にお客さんから見れば
これだけのホームページを作れる人(行政書士)ならば、
「頼んでみようかな?」
と言う気にさせることもあります。

また、自分でホームページを作った場合は、修正や追加が簡単にできますが、
プロに頼んだ場合は、そのための時間と費用が必要になりますので、
思ったようなホームページが出来ないこともあります。

余談ですが、これからの行政書士の方は、是非パソコンに強くなって下さい。
何故かというと、
行政書士の業務も書類の作成はもちろん、
電子定款や電子申請など、IT化が進んでいて、
昔のように紙とエンピツだけでは、仕事になりません。

パソコンを使えない行政書士は自然に淘汰されてしまいます。
是非、パソコンに強くなって下さい。

さて、話を元に戻しまして、ホームページを作ることにしましたが、
ホームページも作ればいいというモノではありません。

掲載する内容の充実はもちろんですが、
まず、検索エンジン(ヤフーやグーグルなど)で検索したときに、
検索結果として上位に表示されなければ見てもらえません。

俗に言うSEO対策をしなければ、
苦労してホームページを作った意味(目的)が
半減してしまうのです。

これからホームページを作る方や、既にホームページをお持ちの方は
SEO対策をおこなって、出来るだけ上位に表示されようにしてください。

ここでは、SEO対策(方法)については、
お話ししませんので書籍やセミナーなどを参考にしてください。

一つだけSEO対策で簡単にできる基本をお話ししますと、
ページの名前の付け方を工夫する方法があります。

例えば、
【会社設立】のページであれば、【会社設立】+【茨城県】という
2つのキーワードで検索したときに上位に表示させるためには、

ページの名前を
「会社設立、会社設立手続、電子定款、茨城県、取手市、串田行政書士事務所」
と言う名前にします。(注)上記の「」は不要です
そうすることによって、【会社設立】+【茨城県】で検索することにより
上位に表示される可能性が高まります。

間違ってもページの名前を
「ようこそ!!串田行政書士事務所のホームページへ!」
などとしないで下さい。
検索する人は、【串田行政書士事務所】なんて知らないのですから
検索のキーワードにはなりませんので、ご注意を!!

なぜ、【会社設立】+【茨城県】という2つのキーワードで検索なのかと
疑問を持った方もいると思いますので、この2つのキーワードについて
お話しします。

通常、インターネットでの検索は、
■情報を仕入れるため(調べるため)
■通販で買い物をするため
■仕事を頼むところを探すため
の3つに大きく分けられます。

我々のお客さんになってくれる人は、
■情報を仕入れるため(調べるため)
の人ではなく、ましてや
■通販で買い物をするため
の人でもありません。
■仕事を頼むところを探すため
に検索する人なのです。

仕事を頼むところを探す人であれば、お客さんの近く(同じ地域)の
行政書士に頼むのが普通です。
料金が安かったり、サービスがいいと言っても、
遠いところと近いところでは、当然、近いところに頼みたくなります。
(もちろん、料金やサービスも大切です)

近いところ(同じ地域)を探すのであれば、
【会社設立】というキーワードと【茨城県】というキーワードの
2つのキーワードを使って検索すれば、不要な検索結果は出ずに、
【会社設立】+【茨城県】の両方が一致した検索結果が
出てくるのです。

そのために、【業務】+【地域】の2つのキーワードが必要になるのです。
もちろん、【業務】+【地域】以外の組み合わせもありますので、
自分にあった、キーワードを考えてみてください。

それと、【会社設立】のページであれば、そのページに書かれている内容が、
会社設立に関して書かれていることが、必要になることは言うまでもありません。

なぜならば、
検索エンジンは、ページの名前とそのページの内容の両方を判断して
検索結果を表示するようになっていますので、名前と内容は共通性を
持ったモノにしてください。

そして次に必要なのが、掲載する内容です。
内容は、出来る限り詳しく掲載するようにしてください。

よく、業務案内、業務項目だけのホームページを見かけますが
お客さんから見れば、

■情報が詳しく掲載されている行政書士

■情報があまりなく、業務案内、業務項目だけの行政書士
では、詳しく掲載されている行政書士に仕事を依頼したくなりますよね。

後日、詳しくお話ししますが、最初の仕事は建設業許可申請でしたが、
このお客さんがホームページを見て依頼してきたのです。

そして、そのお客さんが
「近くに行政書士さんがいるのですが、年配の方なので不安でした。串田行政書士事務所のホームページは内容が詳しく書いてあるので依頼することにしました」
と、言ってくれたのです。

そのときのホームページには、建設業関係の掲載はなく、
遺言と相続、会社設立しか掲載していませんでしたが、
私は勉強した内容をかなり詳しく掲載していました。
ホームページ上での情報の出し惜しみは絶対しないで、
知っていることを全て掲載するようにすることが大切です。

よく、知っていること(情報)を全て掲載したら、
お客さんが自分で手続きしてしまって、
仕事が無くなるんじゃないかと、心配する人もいますが、
そんなことは「まれ」です。

いくら上手に自分の知っていること(情報)を詳しく掲載しようとしても
そもそもが出来ないのです。
いくら頑張って、自分の知っていることを全て書いても、
掲載した情報の中のどこかに、お客さんから見れば、

「こんなときはどうするの?」
「この場合はどうなるの?」
「自分の場合はどうなるの?」

という感じで、疑問が発生するのです。

そうすると、お客さんは、
ここまで詳しく情報が掲載されている行政書士に
「相談してみよう」
という気になって、メールなり、電話なりしてくるのです。
「相談してみよう」が仕事の入り口なのです。

この「相談してみよう」が一番大切なのです。

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2007年6月26日コラム・行政書士について

Posted by shintani0612